産総研は、これまで30年以上にわたり、次世代の半導体材料として期待されているSiC(炭化珪素)に代表されるワイドギャップ半導体を利用したパワー素子/電力変換器技術に関する研究開発を進めており、多くの企業と連携しながら材料結晶から応用機器に至る領域の活動を一貫体制で推進することで、次世代パワーエレクトロニクス技術の確立を目指してきました。
TPECは、産総研が発起人となり、これまでの連携やTIA-nanoにおける研究活動を基盤に我が国のパワーエレクトロニクス関連業界との間で、我が国に必要な「パワーエレクトロニクス・オープンイノベーション拠点」のあるべき姿について幅広く意見交換を行いながら具体化を進めて参りました。
TPECへの参画を表明された企業は、我が国の産業構造の特徴を反映した川上から川下に至る、ビジネスレイヤーの異なる企業16社です。これら企業との間で、2011年7月から2012年3月まで、継続的な意見交換を行い、その結果を受け、産総研は、我が国産業界が求めるイノベーション研究拠点機能を実現するために必要な制度改革を進め、この度TPECの設立に至りました。

国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)は、産業界と共同で、つくばイノベーションアリーナナノテクノロジー拠点(以下「TIA-nano」という)の場を活用したパワーエレクトロニクス・オープンイノベーションの推進に向けた新たな民活型の共同研究体つくばパワーエレクトロニクスコンステレーション(Tsukuba Power-Electronics Constellations)(以下「TPEC」という)を2012年4月27日に設立しました。
パワーエレクトロニクスは、我が国産業がグローバル市場において依然として高い産業競争力を有している産業分野であり、次世代パワーエレクトロニクス技術の確保に向けてTIA-nanoのコア研究領域の一つとして位置づけられています。TPECはパワーエレクトロニクスに関連する我が国のグローバル企業が研究開発資金の大半を賄うことでパワーエレクトロニクスのオープンイノベーション拠点を自立的に運営する民活型の共同研究体であり、研究開発と同時に優秀な人材育成も行うことを目指しています。今回のTPECの活動開始に際して、既に日本を代表するグローバル企業16社がその趣旨に賛同し、我が国初となる本格的オープンイノベーション拠点への参画を表明しています。
産総研は、TIA-nanoの中核機関として、今後パワーエレクトロニクスのオープンイノベーションを推進するTPECの運営事業を推進していきます。また人材育成については、同じくTIA-nanoの中核機関である国立大学法人 筑波大学が中心となり、我が国のパワーエレクトロニクス有識者および関係大学の支援を得て推進していく予定です(人材育成プログラムは2013年度から開始)。

TPECは、
- 1. 技術にこだわりを持つ日本型オープンイノベーションを推進していくこと。
- 2. 高度な大学教育と実践的な企業研究とを一体化したパワエレ人材育成を推進していくこと。
- 3. 受益者負担の原則に基づくコストシェアによる自立した拠点経営を推進していくこと。
- 4. SiCパワー半導体研究をコアとして、パワーエレクトロニクス応用全般を推進していくこと。
を特徴としていますが、この趣旨に賛同していただける産業界の参画を広く求めております。










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題目 産学垂直連携・共同研究体「TPEC」の創成
受賞者 産総研、富士電機株式会社、株式会社アルバック(機関表彰)
授賞式は来たる8月29日(木)に東京ビッグサイトにおいて開催される「イノベーション・ジャパン2013」内で行われます。
詳細はこちらです。
関係各位のご指導、ご支援に感謝申し上げます。





申込を終了致しました。

申込を終了致しました。


定員に達しましたので申込を終了致しました。






-我が国のパワエレ・イノベーションを加速する民活型共同研究体-

